ブレンデッドウイスキーのホワイトホースのキーモルトとして有名なグレンエルギンのオールドボトルです。
スペイサイド地方で、19世紀に建設された最後の蒸留所(1898年創立)で、ウイスキー評論家のマイケル・ジャクソン氏に“スペイサイドモルトの典型”とも評されました。
特級表記のあるこのボトルの流通は少なくとも1989年以前で、蒸留年は1970年代であると思われます。(1989年4月1日に酒税法が改正されましたが、それまでに流通していたボトルには特級表記が貼られていました。)
滑らかでメローな優しい味わいと心地良く続く華やかな余韻。一度口に運ぶだけで良質なモルトウイスキーだと分かっていただけることでしょう。
原材料や使われる器具などウイスキー作りは日々刻々と変化を続けています。現在へと脈々と受け継がれるウイスキーの歴史や作り手の思い。味わいの魅力もさることながら、30年以上の時を経て今ここで味わえるロマンこそオールドボトルの最大の醍醐味ではないでしょうか。