グレンドロナックはブレンデッドウイスキー「ティーチャーズ」のキーモルトとして有名なハイランドウイスキーです。
ゲール語で「黒苺の谷」を意味しています。このネーミングには諸説あり、「イバラの谷」を意味する説もありますが、「黒苺の谷」を意だとする説が一般的です。
グレンドロナック蒸留所はスコットランドのアバディーン州ハントリー郊外にあるデヴァロン川の南に位置していています。1826年、地元の地主であるジェームス・アラダイスによって建てられました。設立直後にロンドンで販売を行うなどして、最初期から名声を得ることに成功した数少ない蒸留所です。
その後は1837年に蒸留所の一部を焼失したり、所有者が代わりながらも1966年にはポットスチルを2基から4基へ増設しています。しかし1996年~2002年までは蒸留所を閉鎖し操業を休止していました。
再開後の2005年にはポットスチルを蒸留するための熱源を創業当時からの石炭から蒸気に切り替える為、一時閉鎖し9月に生産を再開しています。グレンドロナックは石炭直火焚きを行っていたスコットランド最後の蒸留所でした。
原料はハイランド産大麦を100%使用し、最大の特徴は熟成に使用する樽の大部分がシェリー樽であることです。
このグレンドロナック18年はオロロソシェリー樽を100%使用しています。辛口のシェリーを熟成させたヨーロピアンオークの樽だけを使用している為、深くドライな香味が感じられ、ミルクチョコレートのような甘ったるさとは異なり、甘み成分よりも渋みや酸味といったカカオの香味を優先した印象です。
ウイスキー業界で「究極のシェリー爆弾(ボム)」という異名をもつ個性豊かな味わいを是非ご賞味下さい。