1811年、シャンパーニュ地方エペルネに創業した老舗メゾン「ペリエ ジュエ」。創業者はシャンパーニュ業界ではその当時無名の夫婦「ピエール・ニコラ・マリー・ペリエ」と「アデル・ジュエ」です。
1800年代前半、世に輩出されていたシャンパーニュはお世辞にも品質が良いとは言い難い商品も出ていました。そこで、2人は業界で確固たる地位を築くため、「品質」に着目し、他の商品と差別化を図るため創業当時から現在も変わらない独自の品質基準を設けました。中でも「ブドウの品質」にポイントを置きました。ペリエジュエでは厳正な品質管理を率先して取り入れ、高品質のシャンパーニュを製造し、製造年数が分かるように、ボトルに製造年数を記載しました。実はこの作業はペリエジュエが初めて行ったことです。また、製造から販売まで無駄をなくし、高品質のまま市場に出せるように流通経路の改革を行うことで、品質を落とすことなく愛好家達の元に上質なシャンパーニュが届きました。
そして、2代目シャルル・ペリエの時代にはブリュットやヴィンテージシャンパーニュを発売するなど、他社に先駆けてチャレンジを行い、人気は不動のものになりました。
また、ベルエポックと言えば「アネモネの花」がトレードマークといっても過言ではありません。1902年、3代目アンリ・ガリスが友人のアールヌーボの巨匠、エミール・ガレにボトルデザインを依頼しました。しかしその後、第一次世界大戦の混乱の中、エミールが描いたボトルは封印され1964年、当時のセラーマスターであるアンドレ・パブレによって発見。改良を加え1969年にシャルドネを主体としたプレステージキュベ「ベルエポック」のデザインとして販売されました。
美しいデザインは「フルール・ド・シャンパーニュ(シャンパーニュの華)」と称されるほどです。
100%グランクリュのブドウで、コート・デ・ブラン地区のシャルドネと、モンターニュ・ド・ランス地区のピノ・ノワール、ヴァレ・ド・ラ・マルヌ地区のピノ・ムニエを使用しています。
ヴィクトリア女王など王室や、グレース・ケリーなど世界中のセレブリティたちにも愛されてきたペリエジュエ。
ベルエポックのブリュットは、酸味が絶妙なバランスでスッキリして飲みやすく繊細にして高貴。「シャンパーニュの芸術品」とも称される1本をぜひお楽しみください。