日本のスコットランドと称されている北海道の余市蒸留所。マッサンこと竹鶴政孝により前身の大日本果汁株式会社が1934年に設立されました。竹鶴が最初の蒸留所で目指したのは、重厚で力強いモルトウイスキーづくりでした。その象徴が「ストレースヘッド型ポットスチル」と「石炭直火蒸留」です。それにより重厚で香ばしいヘビーピートの原酒が出来上がり、ピートの香りとソルティさを感じる個性的なシングルモルトが出来上がります。
余市と言えば力強くピーティー、かつソルティと思っている方が多いと思います。そんなイメージを完全に覆すのが今回の限定品「シングルモルト余市ノンピーテッド」です。ノンピート麦芽でつくった原酒だけで組みあげたかつてない余市です。現存する余市のノンピートとしては最も古い1989年の原酒など熟成感を備えた数々のモルトをブレンドしています。
2024年に創業90周年を迎えるニッカウヰスキーが保有する多様な原酒、原料や発酵などの製造工程によるウイスキーのつくり分けの歴史が生み出す奥深さに焦点を当てた「NIKKA DISCOVERYシリーズ」の第1弾になります。ウイスキーの多様性や奥深さ、意外性を「発見する」シリーズとして展開されます。
これまでの限定品とは違い今作はフィニッシュを行わず「原材料の違いがもたらす個性」に着目し、シングルモルト余市が持つシングルモルトならではの魅力はそのままに、隠れていた意外な個性を引き出しています。
ノンピートとは言え、さすが余市と言わんばかりの石炭直火蒸留のモルトのパワフルな主張を感じながらも全体的にはほんのりと甘く、次第にビターな余韻へと変化していく今までの余市とは一味違うシングルモルト余市ノンピーテッドを是非ご賞味下さい。