ニッカウヰスキー90周年に向けた“NIKKA DISCOVERYシリーズ”の第3弾として発売されたのが、ニッカ ザ・グレーンです。 “NIKKA DISCOVERYシリーズ”は、2024年に創業90周年を迎えるニッカウヰスキーが保有する多様な原酒や、原材料や発酵などの製造工程によるウイスキーのつくり分けの歴史が生み出す奥深さに焦点を当てたシリーズです。
ニッカ ザ・グレーンは、7つの個性で構成されています。仙台・宮城峡蒸溜所のカフェ式連続式蒸溜機でつくられたカフェグレーンが基軸となり、ニッカウヰスキーが持つ九州・門司工場とさつま司蒸溜蔵で密かにつくられ育まれてきた2つの大麦グレーン原酒とコーン・ライ麦原酒が、新しい個性として加わっています。さらに、宮城峡蒸溜所のカフェモルト、竹鶴政孝が自らカフェ式連続式蒸溜機の導入に携わった西宮工場で生まれ、長く熟成を重ねた稀少な2種の原酒をブレンドし、まろやかで深みある甘さの中に爽やかなスパイシーさが漂う、グレーンウイスキーとなっています。これまでのニッカウヰスキーでは成し得なかった、多彩な香りと味わいが生み出すイノベーションです。
今回、初めて採用された原酒は3種あり、門司工場でつくられた大麦グレーンは、穀物の甘い香りとなめらかな口当たりのカフェグレーンとは異なり、豊かな大麦の香りと爽やかなキレが特徴です。さつま司蒸溜蔵の大麦グレーンは麦の風味がより濃厚で、僅かでも強い存在感を現します。そして、ひときわしっかりとした個性を持つのが、同じくさつま司蒸溜蔵でつくられたコーン・ライ麦原酒です。これはバーボンのような風味を持つ個性的な原酒で、コーンとライ麦の原料特有の甘さと爽やかさが、これまでのニッカウヰスキーとは一線を画す印象を演出しています。新しい3つの個性を引き出しながらバランスを整えるために、カフェグレーンとカフェモルトは熟成を重ねた原酒が選び抜かれています。さらに、西宮工場時代につくられた長熟のカフェグレーンとカフェモルトを加え、こうして出来上がったニッカ ザ・グレーンは、さまざまな要素が渾然一体となった、どこを取っても個性的なウイスキーです。
華やかでコク豊かなカフェグレーンとカフェモルトの甘さに始まり、麦の香ばしさやコーンの甘み、ライ麦由来の爽やかさを感じた後にすっきりと終わる。次々に主張する香りや味わいがどの原酒由来なのか想像しながら、是非グラスを傾けてみてください。