グレンモーレンジはスコットランドのハイランドで1843年に誕生したシングルモルトウイスキーで、背の高いポットスチルで蒸留されているのが特徴です。スコッチは軟水仕込みが多い中、グレンモーレンジは硬水を使用しています。蒸留所の敷地内にあるターロギーの泉の湧き水で、力強い味とフルーティーな香りのウイスキーを製造しています。またグレンモーレンジは「樽のパイオニア」とも呼ばれ、様々な樽を使用しフィニッシュ(後熟)させ、熟成樽の特徴を反映した様々なラインナップが非常に人気です。
こちらの「グレンモーレンジ バレルセレクト パロ コルタド」 は、グレンモーレンジ史上としては初めてとなる希少なパロ コルタドシェリーの樽で追加熟成させ完成した12年熟成のウイスキーです。
“バレルセレクトシリーズ”とは、厳選した樽を熟成樽にして、スモールバッチで造られたウイスキーシリーズです。その第3弾が「パロ コルタド」で、1つずつ厳選した樽を使用しているため、世界15ヶ国(日本のほか、英国、ドイツ、フランス、オーストリア、スイス、オランダ、ポーランド、チェコ共和国、スウェーデン、中国、南アフリカ、トルコ、カナダ、米国)限定で、限られた数量で発売されました。このシリーズが日本に上陸するのは今回が初めてです。
パロ コルタドシェリーは偶然から生まれたといわれています。フィノやアモンティリャードを目指していたシェリーが製造過程で産膜酵母である「フロール」が機能せず、オロロソとして酸化をはじめ、自然偶発的にできた希少なタイプのシェリーなので、その樽の入手は非常に困難です。最高蒸留・製造責任者のビル・ラムズデン博士は、入手困難なこの樽を調達し、そのシェリー樽に8年熟成のウイスキーを詰め、4年間熟成させた結果、ビル博士が夢見た豊かなエレガンスが生まれました。
ダークプラムの深みとミルクチョコレート、ブラジルナッツ、甘いスパイスの香りが絡み合い、独特の複雑さとグレンモーレンジのエレガントで繊細なウイスキーの世界と素晴らしくマッチしています。是非、この機会にご賞味ください。