カリブ海のフランス領グアダループ島の南東に位置するマリーガラント島にて1860年に設立されたポワソン蒸留所。マリーガラント島の西部海岸沿いから少し内陸部に入った、看板がなければ見逃しそうなほど目立たない場所にあります。入り口から全ての設備が見渡せるほどに狭い敷地、その中にあるとても小さな蒸留器。 フレンチ・クレオール・ラムの生産量は全てのラムの生産量のわずか数パーセントでしかありませんが、その中でも突出して小さい蒸留所です。 まさに世界で最も小さいラムの蒸留所と言っても過言ではないですが、造られるラムは自家蒸留さながらに、1本1本が丁妻に造られており、その確かな品質は世界中の愛好家を魅了しています。
ペールラバのラムは、有名な漫画「BARレモン・ハート(c古谷三敏)」で紹介され、幻のラムとして一躍世間に知られるようになりました。「雨水で加水」「木の棒でかき混ぜる」など数々の逸話があります。元々は、本当に数人で作っていた超が付くほど手作りだったようですが、味が良いということでフランスの投資家に買収されて、2009年の蒸留を行わず、設備等も一新されたそうです。ボトルのエチケットも一新され、良くも悪くも綺麗になっています。新しくなった蒸留所で、2008年蒸留以前の残りのラムがボトリングされ、アルコール度数を50%に落とした「ホワイトラベル」と59%の「ブラックラベル」として製品化されています。2010年の蒸留分からは新しい蒸留所のラムとなります。
こちらのボトルはペールラバの旧ボトルで、ラム愛好家の方にはお馴染みの59%。他に類を見ない味わいです。好き嫌いは分かれるものの、ラムブランでは人気No.1とファンの中では人気のあるラムです。クセの強いお酒を好む方におすすめです。