グレンファークラスは、ゲール語で「緑の草の生い茂る谷間」を意味します。スコットランド・ハイランド地方スペイサイドで1836年に創業しました。しかし、1791年の絵画にはすでに蒸溜所が描かれているので実際は、蒸溜所の歴史がもっと古いことが分かりますが、公式な創立は1836年です。1865年にグラント家が蒸溜所を購入して以来、6世代にわたり家族経営を続けるとともに、伝統的なスペイサイドスタイルによるウイスキー造りにこだわりつづける、現在では数少ない蒸溜所です。時代に左右されない信頼の味わいは、世界中のウイスキー愛好家を魅了し続けています。
グレンファークラスが一貫してこだわっているのが今では非常に珍しくなった、ガスバーナーによる直火炊き蒸溜です。かつて、より効率的で経済的な間接加熱も実験しましたが、それではグレンファークラスの個性が出せないと結論付け、昔ながらの直火炊き蒸溜を続けています。直火炊き蒸溜と並んで強いこだわりを持つのが、シェリー樽での熟成です。非常に高価なシェリー樽ですが、フィニッシュのみの使用は一切行わず、100%シェリー樽熟成を続けています。シーズニングのシェリーは、全ての種類を試した結果、最終的に行きついたのがオロロソシェリー。30年以上前から契約するスペインの生産者から、安定して良質なオロロソ樽の供給を受けています。 また、1stフィルから4thフィルまでのオロロソ樽を使い分けることによって、さまざまな味わいを生み出し、幅広いラインナップを提供しています。
現オーナー、ジョン・グラント氏が最も気に入っているのがこの17年で、日本・北米限定商品です。ふんわりと広がるシェリーの甘美な香り。しっかりとしたボディと重厚な味わいに恵まれていますが、グレンファークラスの中ではエレガントな味わいです。長期熟成による複雑で深い味わいを是非、お楽しみください。