大阪は北新地のシガーバー「スーペルノーバ」。最優秀賞受賞Barで熟成シガーとキューバのラム酒やカクテルで優雅なひとときを。

シャトー・カロン・セギュール(Chateau Calon Segur)

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シャトー・カロン・セギュールはボルドー、メドック格付けで第3級を取得している、ボトルデザインのハートマークが印象的なボルドーワインです。日本でもその愛らしいエチケットからプレゼントやバレンタインの贈り物としても人気が高く有名です。

カロン・セギュールを語るうえで欠かせない言葉「われラフィットをつくりしが、わが心カロンにあり」。18世紀、現在はメドック5大シャトーに名を連ねるシャトー・ラトゥールやシャトー・ラフィットを所有していたニコラ=アレクサンドル・ド・セギュール侯爵が言った言葉です。彼はその思いをハートのラベルに込めたと言われています。

畑はサン・テステフ村のすぐ北に位置し、広さは55haで格付けされた1855年から変わっていません。また、ボルドーでは珍しくブルゴーニュのように周囲が石垣に囲まれています。

土壌は砂礫と鉄分の多い粘土質と石炭質か混じり合う泥灰さという、他にあまり例を見ない土壌により、エレガントでまろやかでありながら、骨格をしっかりと感じられるワインを生み出します。

ブレンドの主体となるカベルネ・ソーヴィニヨンをはじめ、メルロー、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルドが育てられています。そのすべてが手摘みで収穫作業が行われています。

醸造は収穫したブドウには既に力強さが備わっているのでそれを生かし、ソフトなタンニン、フレッシュさ、自然なアロマを保つことに重点をおいています。ワインは18~20カ月の間、新樽で熟成されます。

カロン・セギュールは1855年に格付けされた後、1894年から2011年まで長きに渡りガスクトン家がオーナーとして経営していました。2011年にガスクトン家最後のオーナーが亡くなった後は、ガスクトン家で意見が分かれ、シャトー・カロン・セギュールは売却されることになりました。そして、銀行グループの子会社であるシュラヴニール社とその共同経営者であるヴィドログループが新しくシャトー・カロン・セギュールの経営者となりました。その後、大規模の改修工事に着手しましたが、シャトーの歴史は尊重され続けています。

その証拠に近年、ボルドーワインは凝縮感を前面に押し出したモダンなスタイルに変更していくシャトーが増加している中、カロン・セギュールが追求するのは長年愛されてきたクラシックなボルドースタイルです。

ボルドーの伝統を忠実に守った堅実なワイン造りを脈々と続け、愛らしいラベルとは裏腹に長い熟成を経て花開く、典型的なボルドーワインと評されています。

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