大阪は北新地のシガーバー「スーペルノーバ」。最優秀賞受賞Barで熟成シガーとキューバのラム酒やカクテルで優雅なひとときを。

シャトー・ディケム(Chateau d’Yquem)

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シャトー・ディケムは“世界三大貴腐ワイン”の産地とし知られているソーテルヌ地区で唯一、格付け最高峰のプルミエ・クリュ・シュペリュールにランクされているトップシャトーです。

ソーテルヌとバルサックは、ボルドー地方の南東ガロンヌ川の左岸に位置し、その交流のシロン川を挟むように広がっている地域です。世界最高の甘口ワインの産地として知られるソーテルヌはセミヨンなどのブドウ果皮にボトリティス・シネリア菌が付養し、果汁の成分が凝縮される「貴腐」と呼ばれる現象が起こり、黄金色をした極甘口の白ワインが生まれます。1本の樹からグラス一杯しか造られないと言われるほどで、その稀少性故に世界を魅了する「液体の宝石」と呼ばれています。

ディケムの畑は115haにも及ぶ広大なブドウ畑で、浸透性の少ない粘土とガロンヌ川によって運ばれた砂利で構成された小丘にあり、栽培比率はセミヨンが80%、ソーヴィニヨン・ブランが20%となっています。

素晴らしさはテロワールにもありますが、シャトーを運営する人々の妥協を許さない厳しさ「まさにディケムの名にふさわしいディケム」を造り出そうとする弛まぬ努力にあります。栽培においてはテロワールの良さを引き出すために一切、化学肥料を用いません。また、ブドウの収穫量を下げて熟度を上げるため初冬に厳しく剪定を実施します。収穫直前には70万本にも及ぶブドウの木の東側だけ葉を落とし、日照量を確保します。これにより最適な状態で、ブドウを収穫することが可能となります。収穫後は一時間以内にシャトーに運ばれ、ブドウは3~4回に分けてプレスします。

更に醸造ではソーテルヌにおいて珍しい樽発酵を行うことが特徴です。100%新樽のオーク樽を使用し、樽ごとに丁寧に監視され2~6週間の発酵を行います。その後6~8ヵ月間熟成、テイスティングにより基準を満たしたものは、更に20ヵ月間熟成させブレンドされてから瓶詰が行われます。出来上がったワインのブレンドの際には、厳しい選別を行い、品質に満足できない場合はワインを作らないこともあります。

優れたテロワールだけではなく、こうした造り手の妥協を許さない姿勢から生み出される、貴腐ワインの頂点を是非お楽しみ下さい。

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