1824年にハイランドで2番目に「蒸留ライセンス」を取得し、合法的に蒸留が行える政府登録蒸留所として発足した、名門の中の名門がザ・マッカラン蒸留所です。
蒸留に使われる蒸留釜は、品質を形作るこだわりのひとつであり、マッカランを語るうえで欠かすことができないのが熟成に使うシェリー樽の品質の高さです。大部分で使われるヨーロピアンオーク樽とアメリカンオーク樽は、自社で管理する森林で伐採されたあと1年ものあいだ天日で乾燥され、スペイン南部で手作業の加工によってシェリー用樽になります。そこに、専用のシェリー酒を詰め、3年間熟成させて完成します。原料から製造・貯蔵まで一貫してこだわり抜くことで、世界でも類いまれなる評価を博すザ・マッカランが生まれるのです。
マッカランシリーズ全体に言えることですが、世界で最も知名度が高く初心者でも親しみやすいのに“上質で高級”というシングルモルトの王道をいっています。
今では、多様な樽を使用してたくさんの種類がリリースされていますが、その中でもシェリーオークシリーズは、王道のど真ん中に位置し不動の人気を誇ります。
フラッグシップであるマッカラン12年やマッカラン18年のシェリーオークも現在は入手が難しくなってきておりますが、マッカラン25年や30年は更に幻のごとく入手困難です。
高品質なシェリー樽熟成の影響を顕著に受けた、葡萄のようなフルーティーさが特徴ですが、ウッドスモークのしっかりとした香りも感じ、飲みやすいのに飲み飽きない。絶妙のバランスこそがマッカランの本質。長期熟成原酒は需要の高さに対して供給量が少なく、今後も更に高騰していくことが予想されるオフィシャルのマッカラン25年。今こそぜひお楽しみください。