世界遺産・宮島の対岸にある創業の地、広島県廿日市桜尾に新たに誕生したのがSAKURAO DISTILLERY(桜尾蒸留所)です。桜尾蒸留所の原点は、1918年に設立した伝統的な焼酎蔵、中国醸造にあります。中国醸造では1938年~1989年にかけてウイスキーを製造していましたが、長らく製造が中止されていました。創業100年の記念事業として再び西洋の伝統的な蒸留酒の製造に踏み込むべく、2018年にこれまで培った職人技術を活かしたウイスキーを製造する桜尾蒸留所を作りました。
そして2021年には㈱サクラオブルワリーアンドディスティラリー(サクラオB&D)に社名変更し、広島初のシングルモルトウイスキーや純国産クラフトジンが生み出されています。
(株)サクラオB&Dが所有している貯蔵庫は、桜尾蒸留所内貯蔵庫と戸河内貯蔵庫の2ヶ所です。このうち戸河内貯蔵庫が位置しているのは、豊かな森林と清流が織りなす色彩、景観の美しさが際立つ安芸太田町戸河内。そんな山あいの地にあり、かつて鉄道用として使われていたトンネルを生かしています。四季を通じて冷涼な気温を保つうす暗い貯蔵庫では、桜尾蒸留所で蒸留されたモルト原酒が新緑の香りをたっぷりと吸い込んだ樽の中で静かに熟成の時を重ねています。
2021年に発売されたシングルモルトジャパニーズウイスキー戸河内 1st Release CASK STRENGTHは、アメリカで行われたNew York world wine and spirits competition 2021で最高金賞である“Double Gold”を受賞し、その中でも最も優れたウイスキーに与えられる「Best of class」を受賞しました。又、東京ウイスキー&スピリッツ コンペティション2022で金賞を受賞しています。
数々の賞を受賞した戸河内ファーストリリースから約1年後の今年、発売された「戸河内」のスタンダード品。バニラやリンゴ、マーマレード、メロンのような軽快な香り、スムースな口当たりが魅力です。すっきりとした甘みとキレのある余韻をお楽しみください。