ジャン・フィユーはコニャック地方の中心、最良の地とされるグランド・シャンパーニュ地区にあります。
1880年にオノレ・フィユーによって創業された「ジャン・フィユー社」は、コニャック地方で唯一の家族経営の会社で、その歴史は100年以上続いており、創業時から変わらぬブランデー造りの製法と技術は父から子へと受け継がれ現在は4代目パスカル、5代目クリストフが共にコニャック造りを行っています。
グランド・シャンパーニュ地区で、原材料となるブドウの栽培から収穫、発酵、熟成とすべての過程を家族経営で行っているのです。全てを手作り、手作業にこだわるジャン・フィユーのこだわりは随所に見られます。まず原材料には、最もコニャックに適しているとされるユニ・ブランを使用しています。
理想的とも言われるこのブドウ以外にも、こだわりが感じられるのは樽です。熟成に使われる樽には、リムーザン・オークと呼ばれるもののみを使用しています。伝統とこだわりを現在まで頑なに守り続け、ジャン・フィユーのコニャックは高く評価されています。
大量生産はできず、レミー・マルタン、ヘネシー、カミュなどのように知名度はあまり高くありませんが、1972年にコニャックで初めて「セプ・ドール(黄金の樹)」の称号を得ました。
「セプ・ドール」の称号は、美食及び観光国際委員会によって認定されるもので、一業種一品種に限り名乗ることが許されており、ワインではロマネ・コンティ、シャンパンではローラン・ペリエがこの称号を受け取っています。
ジャン・フィユーでは、コック・ドール、ナポレオン、セプ・ドール、トレ・ヴィユー、レゼルヴ・ファミリアルといったレギュラーボトルが存在し、熟成年数によって名称が違っています。特にレゼルヴ・ファミリアルになると熟成年数が50年以上というのですから、とても時間もかかり熟成途中で内容量が蒸発してしまうため、とても貴重な一本ということになります。独特の落ち着きと重厚感が味わえるジャン・フィユー レゼルヴ・ファミリアルを是非ご賞味下さい。