ガイアフロー静岡蒸留所は、2016年に開設し同年10月に蒸留をスタートさせました。そして、2020年12月にシングルモルトのファーストリリース“プロローグK”が発売されました。
プロローグKのリリースから半年、静岡蒸留所のシングルモルトウイスキー第2弾としてリリースされたのが『プロローグW』です。
Wは、唯一無二の薪直火蒸留機の愛称で、直火の蒸留機は世界的にも数が限られていて、その中でも他に類を見ないのが薪を燃料とした蒸留機です。
通常の蒸留に用いられるスチームによる間接加熱では、せいぜい摂氏150℃程度の温度にしかなりませんが、薪直火では摂氏800℃という高温に達します。この高温がWで生み出される原酒にコクと力強さを与え、ボディ感溢れる味わいと長い余韻が楽しめます。
この蒸留機Wはスコットランド、フォーサイス社に発注しオーダーメイドで作ってもらった新品の初留用蒸留機です。
Wで使用される薪は、静岡の豊かな山の営みから溢れでた針葉樹の間伐材を使用しています。地元のきこりが丸太の状態で運んできて、敷地内で薪わりをし数ヶ月間、自然乾燥させてから使います。
原材料の麦芽は、日本国産大麦麦芽を主体にスコットランド産のノンピート麦芽、ピーテッド麦芽、そしてドイツ産ビール用麦芽などを使用しています。ファーストフィルのEXバーボン樽を中心に、アメリカンホワイトオークの新樽やEXバーボンのクォーターカスクなどを使い、Kと同じくWも3年熟成です。
3年熟成の若々しさがありつつ、優しい香りとしっかりとしたボディ感と軽いスモーキーさ、長く穏やかな余韻、薪直火ならではの厚みのある味わいをご堪能下さい。