大阪は北新地のシガーバー「スーペルノーバ」。最優秀賞受賞Barで熟成シガーとキューバのラム酒やカクテルで優雅なひとときを。

ベンリアック12年 シェリーウッド(THE BENRIACH 12years SHERRY WOOD)

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スタンダード銘柄におけるシェリー樽熟成ウイスキーの代表とも言える、ベンリアック12年シェリーウッド。メーカー生産終了に伴って2017年に国内流通品も終売となりました。2018年末からリリースが再開されましたが、こちらのベンリアックはその販売休止前のボトルです。

旧ラベルのこのボトルはシェリー樽のみで12年熟成させています。ペドロヒメネス樽とオロロソシェリー樽の2種類のシェリー樽をブレンドしており、ペドロヒメネス樽由来のお菓子のような甘さとオロロソ樽由来の豊かなコクが合わさっています。

ベンリアックはゲール語で灰色がかった山という意味で、蒸溜所は1898年に創業しました。しかし時代の波にのまれ、わずか2年で閉鎖しました。ようやく操業再開したのはグレンリベット社と合併した1965年以降、当時はスペイサイドにしては珍しいヘビーピートタイプも作られていました。しかし、しばらくはブレンド用原酒のみがつくられており、1994年にシングルモルトが作られるようになりました。

さらに2004年にビリー·ウォーカー氏のもとで独立資本として再出発してからは、個性的なボトルが多数生み出されており、注目度が上がってきているブランドです。

ベンリアック·ディスティラリー社という社名で「ベンリアック蒸溜所」を軸に、「グレンドロナック蒸溜所」「グレングラッサ蒸溜所」も傘下におさめていき、ベンリアックファミリーとも呼ばれています。

2012年以降、一部フロアモルティングも再開、ノンピートものに加え、ヘビーピート原酒の製造も再開され、様々な種類の樽(シェリー、ラム、マルサラ、赤ワインなど30種類以上の樽)を使い分けて、たいへん実験精神あふれる蒸溜所としても知られています。

再リリースされたシェリーウッドはシェリー樽で熟成した原酒にシェリー樽フィニッシュの原酒を加えた構成になっており、休止前のボトルとは少し異なります。この機会にぜひお楽しみ下さい。

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