大阪は北新地のシガーバー「スーペルノーバ」。最優秀賞受賞Barで熟成シガーとキューバのラム酒やカクテルで優雅なひとときを。

メアリー・ピックフォード(MARY PICKFORD)

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メアリー・ピックフォードは、アメリカ合衆国における禁酒法時代に発祥したラム酒をベースとしたカクテルです。ラム酒とパイナップルジュース、グレナデン・シロップ、マラスキーノをシェイクし作られます。

カクテルの名称は、「アメリカの恋人」と呼ばれて親しまれたカナダ出身のサイレント映画女優で映画界の発展に貢献した一人であるメアリー・ピックフォードに因んでつけられました。こちらのカクテルは細かな発祥こそ謎ではありますが、有力な説としては1920年にキューバの首都ハバナのセビリア・ビルトモア・ホテルのエディ・ウォークか、同じくハバナのナショナル・デ・キューバ・ホテルのフレッド・コーフマンによって1926年に考案されたとされています。どちらにせよ、ハバナで生まれたカクテルであることからキューバ生まれのカクテルの一つと言えるでしょう。

1902年に悲願のスペインからの独立を果たしたキューバは、アメリカの支えのもと国を発展させていきました。鉄道に道路に、サトウキビの生産も拡大。アメリカ中心の経済機構が出来上がっていました。その当時のブームの一つにサイレント映画があったのです。かの有名な喜劇王【チャップリン】が一世を風靡したのは言うまでもありませんね。

チャップリンは数人の仲間と共に映画会社を立ち上げるのですが、そのメンバーの一人にアメリカの恋人【メアリー・ピックフォード】がいるのです。

アメリカの人たちがキューバを訪れるようになり、たくさんの人が映画の話をしたことでしょう。その歴史の流れの中にメアリー・ピックフォードというカクテルは生まれました。

 

パイナップルの甘みと酸味の中にマラスキーノ特有の香りがふわっと感じられるバランスの良いカクテル。アメリカの恋人と呼ばれた映画女優にふさわしい、カクテルもピンクの可愛らしい色合いと親しみやすい味わいで広く人気があります。ぜひご賞味ください。

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