アードベッグから、今年も限定シリーズが発売されました。
スコッチウイスキーの原料となる大麦麦芽を乾燥させるのに使われる燃料に、「泥炭」というものがあります。麦芽を乾かす際にこの泥炭の匂いが、ウイスキーにつくことから独特なスモーキーな香りと味わいが生まれます。ウイスキーの香りを表現する際に、ピート香という言葉がありますが、この「泥炭」がいわゆる「ピート」の正体なのです。アードボッグの「ボッグ」とは、この泥炭を採掘する湿地の「peatbog/ピートボッグ」に由来しています。今回の商品名は、そのピートボッグとアードベッグを掛けあわせた、洒落たネーミングなのです。中身の方は、バーボン樽とシェリー樽で共に10年熟成させた原酒のバッティングで、非常に珍しい組み合わせです。アードベッグとしては、比較的濃い色調でシェリー樽の影響がしっかり出ています。ちなみに、前回の「アードベッグ ガリレオ」は2013のWWA(ワールド・ウィスキー・アワード)を受賞していますので、今回も期待できそうですね。