ジャン・グロペラン氏は、コニャックの品質を評価し、生産者とバイヤーの希望に沿うよう間をつなぐネゴシアンをしていました。
その仕事でたくさんのセラーに足を運び、代々受け継がれ家宝のように扱われているコニャック原酒が眠っていることを知りました。「大企業などに買い叩かれて消えゆく優良原酒をブレンドの一原酒ではなく、しかるべき主役として価値を理解してくれる人に届けたい」という熱意のもと、1999年に「ジャン・グロペラン コニャック・コレクション」を誕生させました。2004年からは息子のGuilhem Grosperrin(ギレム・グロペラン)氏が先代の意思を受け継ぎ、今では同ブランドの販売を一手に担っています。
この1本は、札幌すすきのの名店THE BOW BAR本間氏、東京浅草の名店BAR DORAS中森氏というコニャックに深く精通され、見識のあるお二人と信濃屋のジョイントボトルという形で2019年に限定リリースされました。
コニャック最良の地とされるグランド・シャンパーニュ地区で1933年に蒸留され、グロペラン家が苦労と労力を重ね譲り受けた後も大切に保管されてきました。瓶詰は2018年のなんと85年熟成で1樽244本のみの限定ボトリング。
85年たった今でも枯れることのない、いやむしろ生き生きとした芳醇な香り、喉から鼻の奥までいつまでもいつまでも歓喜し続けます。
グロペラン家が長きに渡り愛情をもって育てた超長期塾原酒が、日本人プロフェッショナルの協力によって産声をあげた感慨深い1本。コニャックファンならずともぜひ一度お楽しみください。