静岡県静岡市のオクシズ(奥静岡エリア)の、玉川と呼ばれる地区で2016年から稼働するガイアフロー静岡蒸溜所。初年度に仕込んだ原酒がようやく3年物のウイスキーへと成長し、初の静岡蒸溜所シングルモルトがリリースされました。日本市場限定5,000本で2020年12月19日に発売された「プロローグK」は、伝統的な蒸留機Kで蒸留し、静岡蒸溜所内で熟成された原酒のみをブレンドしたウイスキーです。
静岡蒸溜所では、KとWという呼び名の2基の初留用蒸留機が稼働しています。Kは、1950年代に日本で製造された歴史ある蒸留機で、今は無き軽井沢蒸溜所から移設されました。この伝統の蒸留機はそのしなやかに伸びた優美なシルエットと、蒸気の間接加熱により、軽やかで華やかな味わいの原酒を生み出しています。
原料には、日本産大麦麦芽を50%超使用しています。そのほかにも、英国産やカナダ産の麦芽を使用し、日本産の大麦麦芽ならではの繊細でデリケートな味わいに英国産ピーテッド麦芽が軽やかなピート香を演出し、英国産とカナダ産ピルスナー麦芽が甘く豊かな香りを添えています。
熟成にはバーボン樽を使用し、200を超える3年熟成の樽の中から厳選された、31樽の原酒をブレンドしています。
「静岡らしいウイスキーをつくろう」とヴィジョンを掲げるガイアフロー静岡蒸溜所は、静岡市産の杉材の発酵槽や地元の薪の火で蒸留を行っています。今後静岡蒸溜所が積み重ねるウイスキーの歴史、その序章を飾るに相応しい優美な味わいを是非ご賞味下さい。