1925年に閉鎖され、ほとんどの建物は取り壊されているヘーゼルバーン蒸留所。
閉鎖前の1920年には、ジャパニーズウイスキーの礎を築いた竹鶴政孝が、ウイスキー作りの修行に訪れていたことでも知られています。時を経て、1997年に同じキャンベルタウンにあるスプリングバンク蒸留所で復活を遂げました。
スコットランド西岸のキンタイア半島先端の町にあるスプリングバンク蒸留所は、1828年の創業以来伝統的な製法を一貫して守り続けている歴史深い蒸留所。ヘーゼルバーン以外にも、蒸留所のフラッグシップである“スプリングバンク”とヘビーピートの“ロングロウ”と異なる3種類のタイプのシングルモルトウイスキーを製造しています。ヘーゼルバーンはノンピート麦芽を使用し、3回蒸留でつくられるのが大きな特徴。
このヘーゼルバーン13年 シェリーウッドは、2004年に蒸留後、オロロソシェリーのファーストフィルとリフィル樽で熟成した原酒を2018年にボトリング。世界9,000本の限定リリースですが、日本市場への供給は600本のみとなっています。オロロソシェリー樽熟成由来の、ほのかな甘さの中に酸味を兼ね備えたバランスの良い味わい。ノンピートではありますが、十分な複雑さが感じられ飲み飽きません。この機会に是非ご賞味下さい。