シンガポール中心地にあるラッフルズホテル・ロングバーのバーテンダーが1915年に生み出したカクテルで、現在では世界中のバーで提供される有名なカクテルです。
“東洋の神秘”とも讃えられるシンガポールの沈む夕日をイメージし、当時の女性が人前でも飲みやすいお酒をとの思いから考案されたそうです。
スリングは飲み込むという意味のドイツ語 Schlingenが語源といわれています。
ジンをベースに計8数種ものリキュールやジュースを混ぜ合わせます。これほどの種類の材料を混ぜ合わせたカクテルは、なかなか類を見ません。
それでいて、それぞれ全ての材料が必要不可欠であり重要な役割を担った複雑な味わい。
シンガポールスリングにはいくつかのレシピが存在しています。このカクテルがロンドンに渡った際にどんどんシンプルにアレンジされて広まり、そのシンプルなレシピの方も有名になったのが理由だそうです。
バーテンダーならずとも一度は本場ラッフルズホテルのロングバーで飲んでみたいと憧れます。トロピカルカクテルの傑作をぜひお楽しみください。