カシスリキュールに白ワインを足すだけのシンプルな材料で作られるキール、その白ワインをシャンパンに変えたものがキールロワイヤルです。
キールの考案者はフランス、ブルゴーニュ地方のディジュン市の市長、フェリックス・キール氏です。第二次世界大戦終了後、ブルゴーニュの白ワインの売上が伸び悩んでいました。そこで、フェリックス・キール氏はカシスリキュールを白ワインで割り、それを市の公式のパーティーでは必ず振る舞ってPRするようにしました。功を奏し、見事にキールはレストランなどでアペリティフ(食前酒)としての地位を築きました。
しかし、当時は「ワインは酒場に置く酒ではない」という考えがバーにはあったので、バーでキールが振る舞われるようになるには、もう少し年月を必要としました。日本のバーで飲まれるようになったのは1970年代以降とされています。
そんなキールの派生であるキールロワイヤル。
第二次世界大戦後、開封済みのシャンパンの栓をするシャンパンストッパーが開発され、以前よりも気軽にシャンパンをカクテルに利用できるようになったこともあり、キールロワイヤルが広まるきっかけとなりました。
また、ベースをフランボワーズリキュールに変えるとキールインペリアルというカクテルになります。
キールロワイヤルのカクテル言葉は『最高のめぐり合い』
素敵な言葉ですよね。。
ぜひアペリティフとしてお楽しみください。